院長ブログ

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2021/11/21 目のかゆみ(アレルギー) 目薬をさしても目のかゆみが治らない?

 かゆみ止めの目薬が効かないと患者さんから言われることがありますので説明します。目のかゆみはほとんどの場合アレルギーが原因です。アレルギーに効く目薬にはいろいろな種類があって、それぞれ特徴があり、効果の出方にも差がありますので、それぞれの目薬について説明します。

 まず最もよく使われるものが抗アレルギー薬です。これは副作用がほとんどありませんが、そのかわり速効性がなく、効果自体もやや弱いという特徴があります。その理由は図のように、かゆみがおこる場合に、まずアレルギーを起こす物質が白目(結膜)の細胞に付着すると、その細胞からアレルギー反応を伝える物質(ヒスタミン)が出て、かゆみスイッチ(ヒスタミン受容体)にくっつくと、かゆみを起こします。抗アレルギー薬はそのかゆみスイッチにヒスタミンがくっつかないようにふさぐことでかゆみをへらします。ですので、ヒスタミンがかゆみスイッチにくっついていないところにしか抗アレルギー薬はくっつくことはできず、効果が出るまでに時間がかかり、しかも効果は弱いのです。しかしさし続けることで、抗アレルギー薬がかゆみスイッチを占領することができれば、かゆみをおさえることができます。

 次に効果が強いのが軽いステロイド薬です。ステロイドはこのアレルギーを起こすしくみを全体的におさえる働きがあり、かゆみをおさえてくれます。ある程度速効性もあり便利なのですが、眼圧が上がるという副作用があり、続けて使うことはおすすめできません。ですので、抗アレルギー薬をしばらくさしてもかゆみがよくならない場合にのみ使うようにするのがおすすめです。

 さらに弱いステロイド薬をさしてもかゆみが取れない場合には,さらに効果の強いステロイド薬があります。これはよく効きますが,続けて使うと高い割合で眼圧が上がって緑内障になったり,白内障になったりすることがあるので注意が必要です。

 これらの目薬はさしている時だけ効果がある(対症療法)ですので、止めてしまえばまたかゆみがぶり返しますが、それについては次回のブログで説明します。

    編著 下関市 まつもと眼科 眼科専門医 松本博善

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