院長ブログ

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2021/11/28 目のかゆみ(アレルギー) 目薬をやめるとまた目がかゆくなる?

 目薬をやめたらまたかゆくなったと言われることがありますので、説明します。アレルギーの治療には、前のブログでお伝えした抗アレルギー薬、ステロイド薬などのさしている時だけかゆみをへらす「対象療法」と、根本的にアレルギーを治してしまう治療の二つがあります。

まず対症療法の抗アレルギー薬、ステロイド薬は、アレルギー物質を浴び続けている間は、薬を止めてしまえばまたかゆみの症状が出てしまいます。アレルギー物質には一年中あるもの(ダニ、イヌやネコの上皮、カビなど、ちなみにハウスダストアレルギーのほとんどはダニが原因)と、季節性(花粉症など)がありますので、アレルギー物質を浴びている期間は薬を使用し続ける必要があります。ただし、アレルギーによる目のかゆみは、目をこすることでさらに悪循環を起こしてかゆみなどの症状を悪化させてしまいますので、目薬で一旦症状をリセット(完全におさえる)することができれば、治療しやすい状態になります。

 これに対して根本的にアレルギーを治す薬は一旦治してしまえば、アレルギー物質を浴びても目薬をささなくてよくなる可能性があります。これには以前から減感作療法と言われ、高濃度のアレルギー物質をわざと浴びることで体を慣れさせようとする治療があります。現在では舌下免疫療法(毎日舌の裏にアレルギー物質をつけてしばらくおいておく)という治療が登場していて、スギ花粉やダニに限られますが、安全に治療することができるようになっています。私自身もスギの花粉症がありこの治療を数年してみましたが、残念ながら完治はせず、使う目薬と内服薬の量がへらすことができたくらいで、研究の結果でも根治(完全に治すこと)は望めないということです。

ですので、今の医学ではかゆみが出る時期には目薬などの治療を続けることが必要です。

編著 下関市 まつもと眼科 眼科専門医 松本博善

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