院長ブログ

DOCTOR’s BLOG

2021/01/03 眼精疲労 眼精疲労とは?<その6>環境の問題その1

 眼精疲労(疲れ目、目の奥の痛み、頭痛、首のこり、肩こり)の原因には環境の問題もあります。

 一つ目は、昔と比べて見るものの距離が短くなっていることです。読書などは昔からあったかもしれませんが、ライフスタイルの変化により、手元を見て過ごす時間が圧倒的に長くなっています。極めつけはスマホの登場です。スマホは画面が小さく、手にもって使うために、人によっては20cm程度と目からの距離が極端に短くなっています。以前はテレビで見ていた番組や映画もスマホになり、SNSなど常に注目を強いる活字もスマホで見たり、余暇の大部分の時間をスマホで過ごすようになりつつあります。

 近くを見ることの問題は、主に二つあります。一つ目は目のピントの問題です。以前のブログで示したように、

遠くを見るときは筋肉(毛様体筋)を使っていない状態→調節力0

2m先を見る→調節力0.5

1m先を見る→調節力1

50cm先を見る→調節力2

30cm先を見る→調節力3.3

20cm先を見る→調節力5

必要な調節力が大きいほど、目に負担をかけています。たとえばスマホを20cmの距離で見ることは、テレビの10倍?目の筋肉に負担をかけているかもしれません。

 二つ目は、目の内よせ(輻輳)の問題です。近くのものを見る時には、ものが一つに見えるように、目が同じところを見るように、目を内側に寄せる(輻輳する)必要があります。

 左右の目の距離は平均6.3cmですので、三角関数を使って計算すると、20cmの距離のものを両目で見るためには、片目ずつ約10度目を内側に寄せないといけません。この内よせを続けるということは、目を動かす筋肉(外眼筋)に負担をかけるということです。

 この2点から、遠くのものをみるよりも、近くのものを見る時はかなり目に負担をかけることになります。