院長ブログ

DOCTOR’s BLOG

2020/10/12 緑内障 緑内障の手術って?<その3>バイパスをつくる手術

 今回は、バイパスをつくる手術について説明します。

 目の中に入ってくる水の量に対して、目の外に出ていく水の量が少ない場合は、目の中に水がたまり、眼圧が上がっていきます。目の中の水を強制的に目の外に出すのが、バイパス(抜け道)をつくる方法です。実際にはバイパスが直接体の外とつながってしまうと、眼圧が0になるまで流れ出てしまいます。そうならないように、結膜という白目の表面の薄皮の内側に水を流れさせます。結膜は一定の水の量を蓄えると、圧が上がってきて、眼圧をある程度一定に保つことができます。

 ただこの手術の場合も、合併症が出ることがあります。

  1. 目の外と目の中が直接つながってしまうので、ばい菌が入りやすくなること
  2. 結膜が弱い場合(穴が開いたり、水の袋が広がりすぎたり)は眼圧が下がりすぎてしまうこと
  3. 傷が治ろうとするはたらきによりバイパスがつまってしまうと、眼圧が上がってしまうこと

などがあります。ですから、この手術は大学病院などで入院して行うことが多くなっています。

 手術はあくまでも、利点と欠点をてんびんにかけて、どうするかを決める必要があります。特に緑内障の場合は、今の見え方ではなく、ほっておいた場合に失明してしまうかどうかを予測して先手を打って治療を行う必要があります。是非主治医の先生とよく話をして決めてください。