院長ブログ

DOCTOR’s BLOG

2020/09/09 緑内障 緑内障の手術って?<その1>

緑内障の手術について説明します。くどいようですが、緑内障の手術は、視力や視野を回復させるものではなく、あくまでも眼圧を下げるだけのものです。ですから、緑内障が悪化してからでは遅く、悪化する前に行わないと意味がないということになります。緑内障が悪化する前は自覚症状もほとんどないため、患者さんに手術を決心していただくのが難しい場合があります。

 ここでまず、眼圧(目の中の圧力)について復習します。お風呂にたとえると、蛇口から水を浴槽に入れると水位が上がってきます。水位が眼圧と考えると、排水口から水が適切に流れ出ていけば、眼圧は保たれます。排水口に目詰まりがあるなど、流れが悪くなれば、眼圧が上がります。緑内障の手術では、眼圧を下げるために、排水口に当たる部分に手を加え、水が出ていく流れを良くします。

現在行われている手術は大きく分けて2種類あります。一つ目は、排水口の目詰まりを減らす、線維柱帯(せんいちゅうたい、水の流れが悪い部分)を広げる手術です。二つ目は、バイパスをつくって、目の中の水を強制的に目の外に出して眼圧を下げる手術です。軽症の場合は線維柱帯をあつかう手術をして、重症になればバイパスをつくる手術をするという流れになります。

次回は具体的な手術の方法について説明します。