院長ブログ

DOCTOR’s BLOG

2021/04/08 黄斑 黄斑の病気(加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞、糖尿病網膜症)の注射はどうして何回もしないといけないの?

 加齢黄斑変性や黄斑浮腫(糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞)の注射(抗VEGF薬の眼内への注射)はどうして何回もしないといけないの?とよく聞かれますので、お答えします。

 結論から言うと、黄斑の注射は対症療法(一時的な効果があるだけ)であって、根本的な治療ではないからです。黄斑の注射が必要になるのは、主に黄斑のところに水がたまる病気(加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症など)です。それらの病気は、炎症をおこす物質(サイトカイン)を出して、黄斑に水がたまることで、ものがゆがんだり、視野の中心部がかすんだりします。黄斑の注射は、病気に直接作用するわけではなく、その炎症をおこす物質の働きをブロックします。ですので、黄斑の注射の成分が目の中に残っている間だけ、黄斑に水がたまるのを防いでいるということです。だったら、注射する意味はないじゃないかと思われるかもしれませんので、さらに説明します。前ブログ「黄斑の病気は治らない?」で、黄斑は一旦悪い状態になると元に戻らないとお伝えしましたが、さらにいうと、悪い状態が続けば続くほど、後遺症が残りやすくなってしまうということです。病気自体が落ち着くのに、加齢黄斑変性は数年から一生、糖尿病網膜症は数年、網膜静脈閉塞症は1年~10年程度の時間がかかります。その期間のなるべく長い時間を良い状態に保つことで、後遺症を最小限にすることができるのです。

 ですので、気長に治療を続けてください。

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