院長ブログ

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2021/08/09 変なものが見える 黒いものが見える:飛蚊症

 飛蚊症とは何かについて説明します。まず、目の中はフイルムにあたる網膜に光を通さないといけないので、網膜以外のほとんどが透明なつくりになっています。その中で網膜に接しているのが硝子体といって、ほとんどが水でできています。その硝子体の中ににごり(不透明なもの)ができて、自覚する場合を飛蚊症といいます。よく汚れと言われますが、汚れではありません。

飛蚊症にはいくつかの特徴があります。

1,にごりの影が網膜に写ることで見えるので、黒く見えることが多く、明るい所や白い壁などで見えやすい

2,硝子体は卵白のようなゼリー状で、プルプルしているので、目を動かしたり、まばたき(目も動く)したりするとゆらゆら(少し遅れて)動く。

3,ある日突然出ることが多い

 原因は多い順に、加齢による変化、強度の近視、目の打撲、先天性、目の中の出血(硝子体出血)です。

 加齢による変化が最も多いですが、加齢だから全く心配ないというわけではありません。硝子体は水以外の残りは化粧品で良く出てくる保湿成分のコラーゲンとヒアルロン酸などでてきています。コラーゲンとヒアルロン酸は加齢とともに性質が変わることで、にごりができたり、ゼリーから水に置きかわったりしていきます。そこにある日突然、網膜に張り付いていた膜状のコラーゲンが網膜からはがれる(後部硝子体はくり)ことで、その膜状のコラーゲンのにごりが網膜に影をつくり、急に飛蚊症が見えるようになります。これは網膜はくりとは違ってこれ自体は病気ではありません。70歳台までに70%以上の方におこると言われています。

 この変化が起こった場合、ほとんどの方は問題ないのですが、10~20人に1人が網膜に穴が開き、その穴を放置した場合、数十人に1人は網膜はくりになって入院して手術が必要になります。網膜の穴と網膜はくりについてはまた説明します。

 ですので、急に飛蚊症が見えはじめた場合は、念のために眼科を受診した方がよいと思われます。

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