院長ブログ

DOCTOR’s BLOG

2021/06/22 まぶたの病気 子供のものもらい(めいぼ)の注意点

 

 子供さんのものもらいについて心配されることが多いので説明します。前のブログで説明したように、ものもらいはほとんどの場合、時間さえかければお薬で治ることが多いのですが、後遺症を残す可能性がある場合に手術が必要になります。麦粒腫ははじけてよくなりますので、除いて考えます。

 霰粒腫が後遺症を残す場合には主に2通りあります。

1,霰粒腫が1cm以上になり、強い乱視を引き起こし、弱視(メガネなどをかけても

1.0まで見えないこと)になる可能性があります。

2,皮膚が広い範囲で赤くなった場合,見た目(整容上)にあとを残す可能性があります。特に下まぶたの外側は皮膚のたるみは少ないためひきつれを残すことがあります。上まぶたはひきつれを残すことは少ないですが、二重のラインがかわったり、まつ毛が抜けて生えてこなかったりすることがあります。

これらの場合は、手術を選択することになります。

 特に小学生まで(女の子は小学生でもできる場合がありますが、男の子は中学生にならないとできないことが多い)は、手術の時にじっと我慢することができません。万一動いてしまった場合、目を傷つけてしまうことがありますので、手術に踏み切るタイミングがとても難しいのです。時間をかければ治る可能性が高い状態でも、親御さんの心配だけがふくらんでしまうことも多いようです。

 次回は手術の方法について説明します。

  編著 下関市 まつもと眼科 眼科専門医 松本博善

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