院長ブログ

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2020/05/09 緑内障 緑内障ってどんな病気?

 緑内障について説明します。まず、なぜ「緑」なのかというと諸説ありますが、急性緑内障の場合に目が白く濁りますが、それが緑に見えたということです(私は緑には見えません)。緑内障の定義は、診療ガイドラインというものに、難しい言葉で書かれていますが、簡単に言うと

1、視神経が障害されることで視野が欠けていく

2、眼圧を下げることで、その悪化をある程度防ぐことができる

という、二つを満たした状態のことです。これでも難しいですね。

 視神経とは、目の奥の網膜(カメラでフイルムにあたる)の神経が束になって、脳へとつながっていく部分のことをいいます。眼圧とは、目の中の圧力のことで、目がしぼんだりしないようにある程度一定に保たれています。緑内障になると、視神経乳頭(視神経が束になって乳首のようになったところ)が、眼圧が高い(人により基準が違う)ことにより、押されて陥没して、神経が断線していきます。視野とは、一点を見つめた状態での、ものが見える範囲のことをいいます。視神経は、視野の中心部分は強く、周辺部分が弱いため、周辺部分の視野から欠けていきます。そのため、中心部分は末期まで障害されないので、1、自覚症状が出にくく、2、一定時間障害されるとほとんど回復することはなく、3、治療しても完全に悪化をくいとめることが難しいといわれています。この三点が、緑内障が怖い病気であるといわれる理由です。

   編著 下関市 まつもと眼科 眼科専門医 松本博善

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