院長ブログ

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2020/09/01 緑内障 緑内障のレーザー治療って?

 緑内障で行われるレーザー治療には実は色々な種類があります。以前のブログでお伝えした閉塞隅角(ぐうかく)緑内障の場合のレーザー虹彩(こうさい)切開術と、今回お伝えするレーザー線維柱帯(せんいちゅうたい)形成術が主なものです。

 開放隅角(ぐうかく)緑内障の方で、目薬の次の治療になるのが、レーザー線維柱帯形成術です。従来は、目薬の治療で治療効果が十分でない場合(例えば眼圧が目標の数値まで下がらない時や、視野が悪化する時)がこの治療の適応でしたが、最近は目薬の治療の代わりに行われることもあるようです。

 この治療は、線維柱帯という目の中の水の出口の一部に流れが滞りやすい部位があって、その線維柱帯にレーザーを当てることにより、水の流れを良くして、眼圧を下げる効果があります。 

この治療の副作用はほとんどありませんが、残念ながら、すべての患者さんに効果があるわけではなく、10人中7人程度です。効果の程度も、ものすごく眼圧が下がるわけではなく、目薬1~2本分くらいです。しかも、効果が続くのは1年程度と言われています。ですから、この治療は手術を選択する前の段階に行われると考えてよいと思います。

次回は手術治療について説明します。

  編著 下関市 まつもと眼科 眼科専門医 松本博善

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