院長ブログ

DOCTOR’s BLOG

2023/06/04 視力と目のピント 自分の近視の度数を調べるには?(視力と近視の度数の関係は?)

今回は自分の近視の度数を大まかに調べる方法と視力と近視の度数の関係について説明します。 

 近視の度数とは、メガネやコンタクトレンズに入っている近視を矯正するためのレンズの度数のことをいいます。 眼科では軽度近視-0.5D~-3.0D、中等度近視-3.0D~-6.0D、高度近視-6.0D~と定義されています。Dはジオプターといって目の屈折(ピント)の度数を表す単位です。近視の度数が強くなるほど、将来的に目の病気(近視性黄斑変性、緑内障、網膜はくりなど)になるリスクが高くなるとされています。 

 はじめに自分の近視の度数を大まかに調べる方法を説明します。スマホ、パソコン、本などの字が書いたものを用意してください。それを遠くからでも見えるように固定してください。そこから2m位離れたところからその中の字がはっきり見えるところまで近づいてみてください。初めてピントが合った地点のキョリ(焦点距離)を測ってください。逆にピントが十分に合った近くのキョリから少しずつはなれて、ピントがあいづらくなる手前のキョリを測っても同じキョリになると思います。1をそのキョリをメートルに換算した数字で割った答えが、近視の度数となります。例えば、50cmではじめてピントがあった方は、1÷0.5=2、つまり近視の度数は-2Dとなります。-2Dという度数は中等度近視ということになります。 

 ただしこれは大まかな度数ですので、この度数でコンタクトを購入したりすることはおすすめできません。あくまでも、自分の近視が強いのか弱いのかを大まかに知る方法です。 

 次に裸眼の視力(3mの距離)と近視の度数の関係について当院に通院中の中学生のデータで調べてみました。結果としては表に示すように、視力と近視の度数の関係は個人差がとても大きいことがわかりました。例えば-2Dの軽い近視でも、0.6見えている子もいるし、0.08までしか見えていない子もいます。これは逆にいうと近視は軽くても視力ががたっと落ちることがあるということでもあります。-4Dの中くらいの近視では、0.2見えている子もいるし、0.04しか見えていない子もいます。 

 近視の度数について知りたい場合は、ぜひ眼科を受診してください。 

       編著 下関市 まつもと眼科 眼科専門医 松本博善 

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