次に両目とも全く同じものが見える場合は、目自体の症状ではなく、脳の異常(病気とは限らない)の可能性が高いです。閃輝暗点が最も多く、人によって表現は様々ですが、キラキラ、ギザギザした光とその部分の視野がかけたようになり、数分から1時間かけて大きくなり、移動しながら消えていくものです。通常は両目で出ることが多いですが、まれですが片目のこともあります。次に非常に少ないですが脳の病気の可能性があります。半盲といって、両目の同じ部分の視野が欠けたり、キラキラしたりする症状がある時は、急いで脳の検査が必要です。ただ自覚症状が全くない場合もあります。視野の欠けがなく、両目で全く同じはっきりしたものが見える場合は幻覚の可能性があり、一部の認知症や精神病にみられます。
次回以降のブログでそれぞれの症状について説明していきたいと思います。
編著 下関市 まつもと眼科 眼科専門医 松本博善