白内障の手術を決める3つのポイント

外来で診察をしていて、最もよく聞かれる質問が、白内障手術はまだいいですか?というものです。テレビなどの情報や、周りに白内障手術をした人が増えたことで、最近は気になる方が急増しています。
白内障についての基本は、当ホームページの診療案内の「白内障手術について」をご覧ください。
白内障手術が必要かどうかを判断することは実は簡単ではありません。一つ目の理由は、基準があいまいだからということです。がんのように診断がついた時や、ある数値が異常値になったら手術が必要ということでは全くありません。二つ目の理由は、白内障は数十年かけて非常にゆっくり進むため、自覚症状が出にくく、ご自分の白内障の程度がわからないということです。実はご自分の白内障の程度が最もよくわかるのは、手術の翌日です。手術前と比べてとてもよく見えるようになった方は白内障が強く、見え方があまり変わらなかった方は白内障が軽かった可能性があります。三つ目の理由は、医師には白内障の程度はわかりますが、患者さんが実際に白内障でどのように見えているか、どのくらい生活で困っているかがわからないということです。
ですから白内障の手術を決める場合には、医師と患者さんがお互いの情報を持ち寄り、話し合って総合的に判断する必要があります。しかし、現実にはその判断はほとんどが医師に任されており、患者さんが同意しさえすれば手術をしてよいという状況になっています。当院ではそのような医師の一方的な判断にならないように、情報を提供し、患者さんに手術をするかどうかを決めてもらうようにしています。それには主に3つのポイントがあります。それは、メガネをかけた視力、白内障の程度、生活での困り具合の3点です。次回からこの3つのポイントの説明をしていきます。
編著 下関市 まつもと眼科 眼科専門医 松本博善
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