院長ブログ

DOCTOR’s BLOG

2024/03/24 ドライアイ まぶしさの原因

  よく患者さんからまぶしいと言われますので、考えられる病気や対処について説明します。今回は子供の頃からまぶしさがあるという人については省いています。 

 まず痛みがあるかがとても重要です。痛みがある場合は、急いで治療すべき病気がおこっている可能性が高いです。メヤニがあれば、ばい菌などによる感染症が疑われ、なければ目の表面のキズや感染症以外の炎症が疑われます。 

 痛みがない場合には、鏡でまず瞳の開きを左右でくらべて見てみてください。もし瞳が片方だけ開いている、光を当てても瞳が縮まないなどの異常があれば神経の病気が疑われますので、眼科を受診してください。 

 

 瞳の開きに異常がない場合、目の不快感(かわく、ゴロゴロする、疲れる、しょぼしょぼするなど)があれば、ほとんどの場合がドライアイで、まれに眼瞼けいれんという病気の可能性があります。目の不快感がない場合、メガネ店、眼科でのもっとも度数があったメガネでまぶしさがよくなるなら、メガネをかけた方がいいか、メガネ・コンタクトの度数があっていないか、ご自分のメガネなどにキズや汚れがついている可能性があります。度のあったメガネなどで改善がない場合、中高年であれば白内障が考えられます。まれですが角膜がにごる病気や、暗いところが見えにくいなどもあれば網膜・視神経の病気の可能性もあります。 

 次に対策ですが、ドライアイ、感染症、目のキズや炎症については、目薬などでの治療が有効です。特に痛みを伴ったり、目がかすむ場合は、早く治療しないと失明してしまう病気のこともまれにありますので、すぐに眼科受診が必要です。まぶしさ以外に特にはっきりした症状がなければ、まずメガネやコンタクトなどをかえることを考えていただきたいです。昼間のまぶしさは色の薄めのサングラスがおすすめします。サングラスは色が濃すぎると瞳が開いてしまい、かえって目に負担をかけてしまいます。夜のライトのまぶしさについては、それに特化したメガネも市販されているようですが、残念ながらさほど効果はなく、対応は難しい状況です。白内障については、まずサングラスやメガネなどの度数変更などをしていただいて、どうしても生活に支障が出るようなら手術を考えていただきたいです。手術はあくまでも最終手段です。 

 編著 下関市 まつもと眼科 眼科専門医 松本博善 

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