院長ブログ

DOCTOR’s BLOG

2022/01/22 まぶたの病気 ドライアイの治療で目を温める私の方法

 ドライアイの治療の一つに「温罨法(おんあんぽう)」があると以前のブログでお伝えしましたが、ドライアイのある私自身が現在している方法をお伝えします。

 ドライアイの原因の一つに、黒目の表面の油分が少なくなることでその下にある水分が蒸発しやすくなるマイボーム腺機能不全というものがあります。その油分はまぶたの中のマイボーム腺というところでつくられ、まぶたのふちにある穴から出てきて、黒目の表面を覆います。このマイボーム腺はコンタクトレンズの使用、体質、年齢などによりつまりやすくなります。油は温度が下がると固まりやすくなる性質がありますので、温めて固まらないようにしようというのが「温罨法」です。ドライアイには点眼薬の治療が最も効果がありますが、それでも効果がイマイチという方にお勧めしています。私自身もドライアイがあり以前から何度か試してみたことがありましたが、あまり効果を実感できずに止めてしまっていました。しかし最近今回ご紹介する方法をはじめてから続けることができ、はじめて効果を実感することができましたのでお伝えします。

 ある習慣を定着されるためには、1.めんどくさくないこと、2、生活に組み込まれていることが重要と言われています。温罨法は1日2回、5分間以上することが必要ですが、従来すすめられている単に蒸しタオルや専用の器具を使ったりする方法では意外とハードルが高く続けるのが難しいと思われます。

 実際に私がしている方法を説明します。1回目は、昼食後の昼寝の際にします。電子レンジでチンする「あずきの力」とマジックテープで固定できるマイトレックスアイケアというアイマスクを使用します。あずきの力をレンジでチンしてから、まぶたに当ててその上からそのアイマスクをかぶせてマジックテープで固定するだけです。その状態で昼寝に入ります。これなら頭が動いてもずれませんし、昼寝と同時ですので特別な時間も必要ありません。あずきの力は電子レンジさえあれが何百回も使えますので、安価です。2回目はお風呂に入るときです。普通のハンドタオルでもよさそうですが、私は「ダイカットマスク、お風呂でアイマスク」というタオル地のアイマスクを使っています。湯船につかることが前提ですが、その際にお湯でひたしたタオル地のアイマスクをまぶたにのせます。固まった油を溶かす最適な温度はお風呂の湯温と同じくらいの40℃といわれていますので、温度が下がりはじめる20秒ごとくらいに、再び湯船のお湯で温めなおすことを5分間以上繰り返します。これも湯船につかるのと同時にできますので特別な時間も必要ありません。結構忙しいのであまりリラックスはできないかもしれません。

 今回お伝えした方法は昼寝をしない人、湯船につからない人には向きませんが、どちらも体にいいことは実証されていますので、この際いっしょにされてみてはどうでしょうか。

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