院長ブログ

DOCTOR’s BLOG

2022/09/04 まぶたの病気 目の周りの皮膚に小さなブツブツができた~稗粒腫(はいりゅうしゅ、ひりゅうしゅ)~

目の周りの皮膚に小さなブツブツができたと来院される患者さんがおられますので説明します。

目の周りの皮膚にできるブツブツにもいろいろ種類がありますが、その中でもっとも多いのが、写真に示す「稗粒腫:ひりゅうしゅ・はいりゅうしゅ」です。

 毛穴の袋に油がたまり、それがかたまって白い玉のような小さな粒になったものです。病気としては全く心配ないのですが、見た目が気になるとのことで取りたいと言われることもあります。取る場合は、注射の麻酔の方が痛いので麻酔はしません。ブツブツのすぐ上の皮膚を皮膚のしわにそって(ほとんどは横向き)ブツブツより少し大きめに細い針ではね上げるように切ります。次にブツブツの周りを圧迫して、白い玉を取り出します。これまでご希望で20個以上取った患者さんもおられます。ただし再発してくることもあるようですので、気にしなければそのままでいいと思います。目のまわりは危ないので病院でしていただくことをおすすめします。

 目の周りにできるブツブツは他の原因としてできものや炎症などがあり、どんどん大きくなったり、痛みが出たりする場合は、まぶたの皮膚であれば眼科に、それ以外であればまず皮膚科を受診してください。

 編著 下関市 まつもと眼科 院長 眼科専門医 松本博善

WEB順番受付はこちら
WEB順番受付はこちら