院長ブログ

DOCTOR’s BLOG

2020/06/25 緑内障 高眼圧症と緑内障の違いは?

 今回は、まだ緑内障になっていないのに緑内障と診断される場合がありますが、そのうちの高眼圧症について説明します。

 眼圧の正常値は10~20mmHgですが、緑内障になる眼圧は人によって異なります。この原因ははっきりわかっていませんが、人によって視神経乳頭が耐えられる眼圧が違うようです。視神経乳頭が丈夫な方は、眼圧が高くても緑内障になりにくく、視神経乳頭が弱い方は、眼圧が低くても緑内障になりやすいということのようです。実は日本人の緑内障の多くは、眼圧が正常な緑内障です。これについてはまたブログで説明します。逆に、眼圧が正常値をこえていても緑内障になっていない状態を、高眼圧症といいます。過去の研究では、眼圧が26mmHg以下であれば、10年間で10人に一人が緑内障になるという報告や、眼圧が30mmHg以上では、かなり高い確率で緑内障になるとの報告もあります。

 医師が患者さんに病状を説明する場合に、高眼圧症といっても患者さんはピンと来ないので、緑内障と説明する場合もあると思います。ですので、主治医に詳しく聞いてみて下さい。

   編著 下関市 まつもと眼科 眼科専門医 松本博善

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