院長ブログ

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2020/06/20 緑内障 発作を起こすまで症状が出ない閉塞隅角緑内障とは?

 今回は、緑内障にまだなっていないのに、緑内障と診断される場合のうち、閉塞隅角緑内障について説明します。閉塞隅角緑内障とは、普段は全く異常がないのに、ある日突然、眼圧が急上昇し、目の痛み、充血、頭痛、吐気をおこして、ほっておくと、短期間で失明してしまう病気です。  

 眼圧は、ほとんどが水分でできている眼球の形を保つために、水の出入りを調節して、ある程度一定に保たれています。毛様体から目の中に水が入ってきて、隅角から目の外に水が出ていく流れです。

 閉塞隅角緑内障を起こしやすい人は、元々目が良かった方に多く、隅角が狭くなっているという特徴があります。

 しかし、その狭さの程度は人それぞれ違いますし、実際に急性緑内障の発作を起こす方は非常に少なく、治療が必要かどうかの判断は難しく、医師によって異なる場合があるのが現状です。

 患者さんにしても、全く症状がないのに、治療しないといけないと言われても、なかなか納得できないと思います。しかし、実際には、緑内障発作を起こされ、失明に近い状態になる方もおられます。

 ですから、よく医師と話し合って治療方針を決めてください。

   編著 下関市 まつもと眼科 眼科専門医 松本博善

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