院長ブログ

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2020/08/04 緑内障 緑内障は治療してもよくならない?:慢性緑内障の治療

    緑内障は治療しても良くならないのでは?と聞かれることがありますので、お答えします。 前のブログでお話ししたように、緑内障の治療は、眼圧を下げることで、視野の悪化を遅らせることだけです。すでに欠けてしまった視野を元に戻すことはできません。この元に戻せないという意味では、緑内障を治す治療はないということになります。ただし、悪化を遅らせるには色々な手段があります。

 最も基本的な眼圧を下げる方法は、目薬をさすことです。それ以外に、レーザー治療と手術治療があります。これらは、目薬の治療だけでは、緑内障がどんどん悪化してしまう場合に選択されます。

 ほとんどの患者さんは目薬の治療で悪化を遅らせることができますので、レーザーや手術による治療をすすめられることは少ないと思います。

 少数の患者さんですが、目薬の治療では緑内障がどんどん悪化する場合には、レーザー治療や手術治療をすすめられることがあります。

 手術というと、白内障やその他の病気のように、病気を根本的に治す場合が多いので、誤解されやすいですが、緑内障の手術の場合は、失った視野を元に戻すわけではなく、眼圧をさらに下げることで、悪化を遅らせる手段の一つということになります。

 次回は、目薬による治療について説明します。

   編著 下関市 まつもと眼科 眼科専門医 松本博善

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