ものもらいが繰り返し起こる場合がありますので説明します。
二通りの場合に分けて考えてみます。まず、一つ目はマブタの違う場所に時間差で起こる場合です。ある時期に頻繁にあちこちにものもらいができ、その時期を過ぎるとぱったりとできなくなることがよくあります。子供さんの場合は2~4歳くらいの時期と、思春期のにきびと同じような時期に多い傾向があります。大人の場合は、コンタクトレンズ使用、糖尿病、まれに皮膚の炎症(赤ら顔、酒さ)によりなりやすい場合があります。女性ではまつ毛より内側にアイメイクをすると油の穴が閉じてしまってできやすくなることがあります。
二つ目は、同じ場所に繰り返す場合です。これは過去になったものもらい(めいぼ)が完全に治りきらずに残っていたもの(芯?)が、また炎症を起こした状態です。そのような場合は手術で完全に治してしまう方がよいかもしれません。40歳以上の方では、ガンの可能性がありますので注意が必要です。特に手術してもまた同じところに再発するような場合は、ガンの検査をした方がよいと思われます(これは医者の仕事ですが)。
編著 下関市 まつもと眼科 眼科専門医 松本博善