目の症状の種類は実はとても多いのです。見え方の異常、見え方以外の異常、見た目の異常、あいまいな症状や病気に対する心配などがあり、症状一つ一つが違った原因で起こっていることもよくあります。
患者さんの中には、一度の受診で5つ以上の症状を言われることもあります。 それら一つ一つを聞き出して、それに対する検査をしてから、診察をしていきます。 見え方一つとっても、どんな時に見えにくいのか、遠くの景色、手元の字、夜の運転などの状況でそれぞれ原因が違っていることもあります。
患者さんは、医者に何も言わなくても、診察してもらえば症状がわかると思われているかもしれませんが、そんなことはありません。どんな症状があって、どんなことを患者さんが気にされているかは、よくお話をうかがわないとわからないのです。
当院の問診は面倒に思われるかもしれませんが、ご協力をお願いします。その際、言いたいことは医者ではなく、まずスタッフにお伝えいただくと、検査がスムーズにできることで、待ち時間の短縮になります。
編著 下関市 まつもと眼科 眼科専門医 松本博善